入院11日目 術後10日目
このあたりになってくると、
トイレでの死闘も、入院生活も、
まるで日常の如くこなせるようになってきていた。
先日、ななめさんと同じ日に、お向かいのベッドの方と、お隣のおばあさまとその娘さん(ご高齢のお母さまに付き添い入院されていた)の4人が一斉に退院され、
その日の夜だけは、4人部屋を一人部屋として使用した。
VIPな個室。
ガスの度に、慌ててトイレに駆け込むこともなく、とても開放的だった。
しかし、次の日の午後には、3人の方が入って来られ、またもや満室。
今度は、みなさん同世代で、軽くひとまわり程若いママさん達だ。
最初は全員初対面で、遠慮がちに話していたものの、退院する頃には、
うるさすぎて注意されるほど、仲良くなった。
私は、ななめさんから受けた親切と思いやりのバトンをつながなきゃいけない!
そんな頼まれてもない使命感に勝手にかられ、
3人の手術前に、飲み物や体温計のセッチングを伝え、
なんなら手術の一部始終を、身振り手振りギャグも加えながら伝授した。
(ななめさんはそんなことまでせんやったやろが)
先輩風を吹かしまくり、3人の妹たちはすっかり私の虜ね、
だが、しくった…
残りの入院生活は、静かにゆっくり韓ドラ鑑賞するつもりが、
ついつい先輩気取って、自分の首絞めた。
3人の妹たちから、談話室に誘われるは、誘われるは…。
「良かったら、お菓子パーティーしませーん?」なんつって、
私の韓ドラタイムをガンガン奪う…。
まー、50おばちゃんを誘ってくれるだけでありがてーよな。
(なにその態度、喜んで仲間に入れてもらえ!)
しっかし、女子って喋る生きものよねー!
常に、誰かと話してる。
それにね、若いせいか、回復力がハンパないの!
一人は、痔瘻で、まったく痛くないって言ってたし。
残りの二人は内核痔の手術だけど、私みたいにひどくなくって、縫合してないんだって。
つまり、切りっぱなしね!
3人とも、たまに片尻浮かすけど、術後2日目で談話室のソファに座ってたもんね。
やっぱり、ひとまわりも違うと治癒力も全然違う。(そらそやろ。30代とくらべるな。失礼やわ!)
まあ、韓ドラは、途中から諦めて、
ワーキャー言ったよね。(結局楽しんだのかよ!)
余談ですが、ちょうどお盆休み中に、夫と次女が面会に来てくれる時間にあわせて、一度長男もきてくれました。
だいぶ元気になってからの面会だったので、「意外と動けるやん」と軽く受け取られたのが、ちょっぴり悔しい母です。(もっと弱った演技すればよかった…チ!)
という、
痛みも、出血も、大変さが何一つ伝えられない入院生活の後半でした。
実は、当初、入院期間は2週間だと言われていました。
が、入院10日目でやっとの自力排便、しかもまだちょくちょく便器を真っ赤に染めるので(カッコよさげに言うな!出血したて言え、素直に)
経過観察のために、退院が2日延びたんです。
その時は平気なふりしてたんですけど、これ、結構へこんだ。
あんなに楽しみにしてた上げ膳据え膳の入院生活、おひとり様時間…
なのに…
旅行に行って必ず言うやつ、アレね!
やっぱ、家が一番…
そんでね、言い忘れてたけど、
毎日、朝と夕方の診察の時、痛みの自己申告があったのよ。
痛みMAX10として、今はどれくらいですかー?なんて聞かれるんだけど、
退院延期になってからは、5くらいなのに毎回「3です!」つってた!
まあ、減らして申告しても退院早まらんやったけん、ー2無駄やったわ。
(悪あがきすぎやろ)
てことで、
予定を2日延ばし、17日間の入院生活を無事終えることとなりました。
自宅も、日常も、健康も、あたりまえじゃねーんだよ!ってね!(ハイ、極楽とんぼの加藤さーん)
やーっぱ、家、最高ーーーーー♪
次回は、この内核痔手術と入院生活で学んだことをもとに、
術後、私が気を付けるようになったことをまとめます。
良かったら参考にしてみて下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回もお楽しみに。
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