宝くじに当たった夢を見て、宝くじに当たった話。

昔の話
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こんにちは。

常盤、じゃない方のたかこです。

トヨエツさん、愛してるといってくれ。

 

90年代を代表するドラマを懐かしく思い出したところで、

私、チャーの90年代、BEST1な出来事を紹介します。

タイトルでおわかりだと思いますが。

そう。

わたくし、宝くじに当たったことがあるんです。 

 

 

今から30年前にさかのぼります。

まだ、1度目の結婚生活のころです。

1991年の12月の中旬に、たまたまこんな夢を見ました。

『夢の中で、私は宝くじの1等に当選していました。

その当時、1等前後賞合わせて1億2千万。

思わぬ高額が舞い込むことになった私は、独り占めすると天罰が当たる気がして、

自分の親と、元ダンナの親と、自分たち夫婦の3ぶんこにすることにしました。

両方の親にとても喜ばれ、私自身も喜んでいる』

というハッピーな夢でした。

 

はっきりとした夢で、今でも思い出せるほど鮮明に記憶しています。

ですが、その当時、カフェでパート勤務をしていた私は日中、そんな夢を見たことも忘れていて、

仕事終わりに寄った商店街を歩いている時に、ふとオカンから電話がかかって来て思い出すのです。

かかってきた電話の要件は忘れましたが、私はのんきに今朝方見た夢の報告をしました。

すると、オカンは、

『それ、正夢かもしれんから、宝くじ買ってみなさい』

と言います。

 

時は1991年、日本はバブルが崩壊。

千代の富士の現役引退、大相撲は若貴ブーム。

雲仙普賢岳で火砕流が発生し、

東京ではジュリアナ東京がオープン、

伝説のアイドルグループSMAPがCDデビューした、そんな頃。

当時宝くじは、「予約券」なるものがないと買えない時代でした。

(知ってる人は同世代?笑)

予約券をもらうためにわざわざ並び、それを持って宝くじを買いに行く、

そんなシステムだったのです。

宝くじを買う予定もなかった私は、当然予約券なんか持っていませんでした。

ですが、オカンは、

『持ってなくても意外と買えるかもしれんけん、とりあえず(売り場に)行ってみたら?』と言うのです。

商店街をもう少し歩いた先に、ちょうど宝くじ売り場があるので、

ダメもとで行ってみることにしました。

宝石屋さんの前に、屋台のように出店している簡易的な売り場で、

冷たい風がふきっさらしの中、毛糸のマフラーと帽子にくるまった年配のおばあさんが座っていました。

「あの~、予約券持ってないんですけど。買えますか?」

と聞いてみました。

すると、おばあさんは、

『持ってないなら買えんのよ。』

と、申し訳なさそうに答えました。

さすがに、”ですよねー”ってなり、すごすごと退散しようとしたその時、

『ほんとはダメやけど、10枚だけなら売っちゃる!』と、背中を向けて歩き出した私に言いました。

あわてて振り返り、

「10枚お願いします!」と言うと、

『バラやなくて連番にしとき。』と、有無を言わさず半ば強制的に連番10枚を渡されました。

それでも、まさか買えないだろうと思っていたので、渡された連番10枚を両手で握りしめ、おばあさんにありったけの笑顔でお礼を言って帰路につきました。

それが1991年12月の中旬ころの話です。

大晦日、当選番号をテレビのニュースで見て膝が震えました。

6ケタの数字、すべて同じなのです!!

1等前後賞合わせて、1億2千万!

なにが起きたのかしばし呆然とします。

しかし、

宝くじ初購入者の私は、「組」なるものが存在するとあまり認識しておらず、

部屋の中をバタバタと浮かれて走り回っておりまして。

すかさずオカンにかけた電話の横で元ダンナが、

「組がちがう」と、ボソッとつぶやいていました。

え?

1おく2せんまん、ちがうん?

え。いくら?

 

 

はい。

ご存じかと思いますが、

組違い賞、10万円でございます。

ええ。

10万円と言えども、当選したのでとても嬉しいのですが、

最初に1億2千万、って思ってしまったんで、

その落差たるや…

 

オカンは、電話口で

『私に話したけん、正夢も効力が減って10万になったんやねー。』

だって。

そんなー。

でも、オカンに宝くじ買ってみたら?って言われなかったら買ってなかったんで、

効果は薄れたものの、やっぱり正夢だったのでしょう。

 

それから30年経ちますが、

あの日のような宝くじに当選する夢は2度と現れてはいません。

次にまたあのような夢を見たならば、

誰にも言わず、私はこっそりと売り場に向かいます。

そして、正夢なのか私だけで認証します。

 

 

 

予約券がなくとも10枚売ってくれた売り場のおばあさんに、後日、10万の当選の報告をしに行きました。

大勢のお客さんの中のひとりである私など、覚えてくれてるはずがないとは思ったものの、どうしてもお礼が言いたくて。

すると、

『あー。予約券もってなかった子やね。覚えとるよ。なんか当たりそうな気がしたけん売ったんよ。』

と、言われました。

全身に鳥肌が立ちました。

翌年、またそのおばあさんのところに宝くじを買いに行ったら、屋台ごとすっからかんでした。

向かいの宝石屋さんに聞いてみると、2軒となりに移転したよと。

でも売り場にいたのは違う女の人でした。

 

今となっては、おばあさんが人間だったかもナゾですが。

欲深い私に、1等の当選はまだまだほど遠いと、聞こえてきそうです。

(今年も当たらんやったわ!チッ

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

次回もお楽しみに。

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